ユリ上目(単子葉類)(Lilianae)

科レベルの分類(Families)

上目
Superorder

Order

Family
ユリ上目[1]
Lilianae







































ユリ上目[1]
Lilianae







































ユリ上目[1]
Lilianae







































ユリ上目[1]
Lilianae
ショウブ目
Acorales
ショウブ科
Acoraceae
オモダカ目
Alismatales
サトイモ科
Araceae
チシマゼキショウ科
Tofieldiaceae
オモダカ科
Alismataceae
ハナイ科
Butomaceae
トチカガミ科
Hydrocharitaceae
ホロムイソウ科
Scheuchzeriaceae
レースソウ科
Aponogetonaceae
シバナ科
Juncaginaceae
マウンディア科
Maundiaceae
アマモ科
Zosteraceae
ヒルムシロ科
Potamogetonaceae
ポシドニア科
Posidoniaceae
カワツルモ科
Ruppiaceae
シオニラ科
Cymodoceaceae
サクライソウ目
Petrosaviales
サクライソウ科
Petrosaviaceae
ヤマノイモ目
Dioscoreales
キンコウカ科
Nartheciaceae
ヒナノシャクジョウ科
Burmanniaceae
ヤマノイモ科
Dioscoreaceae
タコノキ目
Pandanales
ホンゴウソウ科
Triuridaceaes
ウェロジア科
Velloziaceae
ビャクブ科
Stemonaceae
パナマソウ科
Cyclanthaceae
タコノキ科
Pandanaceae
ユリ目
Liliales
カンピネマ科
Campynemataceae
コルシア科
Corsiaceae
メランチウム科
Melanthiaceae
ペテルマニア科
Petermanniaceae
ユリズイセン科
Alstroemeriaceae
イヌサフラン科
Colchicaceae
フィレシア科
Philesiaceae
リポゴヌム科
Ripogonaceae
サルトリイバラ科
Smilacaceae
ユリ科
Liliaceae
キジカクシ目
Asparagales
ラン科
Orchidaceae
ボリア科
Boryaceae
ブランドフォルディア科
Blandfordiaceae
アステリア科
Asteliaceae
ラナリア科
Lanariaceae
キンバイザサ科
Hypoxidaceae
ドリアンテス科
Doryanthaceae
イキシオリリオン科
Ixioliriaceae(Ixiolirionaceae)
テコフィレア科
Tecophilaeaceae
アヤメ科
Iridaceae
キセロネマ科
Xeronemataceae
ツルボラン科
Asphodelaceae
ヒガンバナ科
Amaryllidaceae
キジカクシ科
Asparagaceae
ヤシ目
Arecales
ヤシ科
Arecaceae(Palmae)
ダシポゴン科
Dasypogonaceae
イネ目
Poales
ガマ科
Typhaceae
パイナップル科
Bromeliaceae
ラパテア科
Rapateaceae
トウエンソウ科
Xyridaceae
ホシクサ科
Eriocaulaceae
マヤカ科
Mayacaceae
トゥルニア科
Thurniaceae
イグサ科
Juncaceae
カヤツリグサ科
Cyperaceae
サンアソウ科
Restionaceae
トウツルモドキ科
Flagellariaceae
ヨインウィレア科
Joinvilleaceae
エクデイオコレア科
Ecdeiocoleaceae
イネ科
Poaceae(Gramineae)
ツユクサ目
Commelinales
ハングアナ科
Hanguanaceae
ツユクサ科
Commelinaceae
タヌキアヤメ科
Philydraceae
ミズアオイ科
Pontederiaceae
ハエモドルム科
Haemodoraceae
ショウガ目
Zingiberales
バショウ科
Musaceae
ゴクラクチョウカ科
Strelitziaceae
ロウイア科
Lowiaceae
オウムバナ科
Heliconiaceae
カンナ科
Cannaceae
クズウコン科
Marantaceae
オオホザキアヤメ科
Costaceae
ショウガ科
Zingiberaceae


分類表更新:2018年01月


  1. ^ 単子葉類(Monocots)[APG IV (2016)]


単子葉植物亜綱(Subclass Monocotyledoneae)
= ユリ上目(Superorder Lilianae)

被子植物の内、1枚の子葉を持つことで特徴づけられるグループです。[APG IV (2016)]では単子葉類(Monocots)と呼びます。

伝統的に単子葉植物の階級は綱(Class)であり、新エングラー体系では単子葉植物綱(Monocotyledoneae)、クロンキスト体系では単子葉植物綱(ユリ綱)(Liliopsida)としています。

当サイトではモクレン綱(Magnoliopsida)に綱の階級を当てているため、一段下げて亜綱(Subclass)としています。また、[Chase & Reveal (2009)]に基づき、ユリ上目(Lilianae)とも呼びます。11目77科から成ります。

姉妹群は恐らく(マツモ上目(Ceratophyllanae) + 真正双子葉植物(Eudicotyledoneae))です。

ショウブ目(Order Acorales)

ショウブの仲間です。ショウブ科(Acoraceae)1科のみから成ります。

オモダカ目(Order Alismatales)

サトイモ、オモダカ、アマモなどの仲間です。14科から成る大きめのグループです。多くの水草・海草を含みます。

サクライソウ目(Order Petrosaviales)

サクライソウの仲間です。サクライソウ科(Petrosaviaceae)1科のみから成ります。

ヤマノイモ目(Order Dioscoreales)

キンコウカ、ヒナノシャクジョウ、ヤマノイモの仲間です。3科から成ります。

タコノキ目(Order Pandanales)

タコノキ、ビャクブなどの仲間です。5科から成ります。

ユリ目(Order Liliales)

ユリズイセン、イヌサフラン、ユリなどの仲間です。10科から成ります。

過去の分類体系である新エングラー体系、クロンキスト体系ではかなり大きなグループでしたが、APG植物分類体系ではキジカクシ目などに分類される種が多く、かつてよりは小さなグループとなっています。

ユリ科(Family Liliaceae)

ユリ、チューリップ、カタクリ、ホトトギス(植物)、ツバメオモトなどの仲間です。

ユリの学名(Genus Lilium)はユリ目ユリ科のみならず、単子葉植物全体を指すユリ上目(Superorder Lilianae)の名の由来になっています。

キジカクシ目(Order Asparagales)

ラン、アヤメ、ツルボラン、ヒガンバナ、キジカクシ(アスパラガス)などの仲間です。14科から成る大きめのグループです。

ヒガンバナ科(Family Amaryllidaceae)

ヒガンバナ(マンジュシャゲ、リコリス)、スイセン、アマリリス(ヒッペアストルム)、ホンアマリリス、ネギ、タマネギ、ニラ、ニンニク、ラッキョウ、ギョウジャニンニク(アイヌネギ)などの仲間です。

園芸や食用で有用な植物を多く含みます。ネギ属(Genus Allium)の植物(タマネギ、ニンニクなど)には独特の臭いがあります。過去の分類体系である新エングラー体系ではユリ目ヒガンバナ科、クロンキスト体系ではユリ科に含まれていました。

ヒガンバナ科の学名「Amarylli~」はホンアマリリス属(Genus Amaryllis)に由来します。ヒガンバナ属(Genus Lycoris)ではありません。

ヤシ目(Order Arecales)

ヤシ、ダシポゴンの仲間です。2科から成ります。ツユクサ類(Commelinids)[APG IV (2016)]に所属します。

イネ目(Order Poales)

パイナップル、イグサ、カヤツリグサ、イネなどの仲間です。14科から成ります。ツユクサ類(Commelinids)[APG IV (2016)]に所属します。

イネ科を中心とするグループで、イネ、コムギ、トウモロコシ、タケなどが有名です。イネ科以外ですと果物のパイナップルや畳に使われるイグサ、古代エジプトで紙として使われたパピルスが有名です。

イネ科(Family Poaceae)

Gramineaeとも。イネ、コムギ、オオムギ、ライムギ、タケ、ササ、ススキ、トウモロコシ、キビ、アワ、ヒエ、サトウキビ、ハトムギ、カラスムギ、エンバク、ヨシ(アシ)、シバ、イチゴツナギなどの仲間です。産業上重要な植物を多く含みます。

所属する植物のほとんどが草本で、タケなど一部が木質化した茎を持つ木本的な植物です。

狭義の穀物が所属し、特にイネ、コムギ、トウモロコシは世界三大穀物と呼ばれ、人類の繁栄に大きく寄与しています。

なお、イネ目やイネ科の学名には、「Poa~」が使われていますが、これはイチゴツナギ属(Genus Poa)に由来しており、イネ属(Genus Oryza)ではありません。

日本ではイチゴツナギよりもイネの方が圧倒的に有名なため、和名にはイネ目、イネ科が使われています。

ツユクサ目(Order Commelinales)

ツユクサの仲間です。5科から成ります。ツユクサ類(Commelinids)[APG IV (2016)]に所属します。

ショウガ目(Order Zingiberales)

バショウ、ショウガなどの仲間です。8科から成ります。ツユクサ類(Commelinids)[APG IV (2016)]に所属します。


解説文更新:2018年10月06日

参考




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