維管束植物門(Tracheophyta)

目レベルの分類(Orders)


Phylum
亜門
Subphylum
下門
Infraphylum

Class
亜綱
Subclass
上目
Superorder

Order
維管束植物門
Tracheophyta







































維管束植物門
Tracheophyta







































維管束植物門
Tracheophyta







































維管束植物門
Tracheophyta
ヒカゲノカズラ植物亜門
Lycopodiophytina
ヒカゲノカズラ綱
Lycopodiopsida
ヒカゲノカズラ目
Lycopodiales
ミズニラ綱
Isoetopsida
ミズニラ目
Isoetales
イワヒバ目
Selaginellales
シダ植物亜門
Pteridophytina
トクサ綱
Equisetopsida
トクサ目
Equisetales
ハナヤスリ綱(マツバラン綱)
Ophioglossopsida(Psilotopsida)
ハナヤスリ目
Ophioglossales
マツバラン目
Psilotales
リュウビンタイ綱
Marattiopsida
リュウビンタイ目
Marattiales
シダ綱(ウラボシ綱)
Pteridopsida(Polypodiopsida)
ゼンマイ目
Osmundales
コケシノブ目
Hymenophyllales
ウラジロ目
Gleicheniales
フサシダ目
Schizaeales
サンショウモ目
Salviniales
ヘゴ目
Cyatheales
ウラボシ目
Polypodiales
種子植物亜門
Spermatophytina







































種子植物亜門
Spermatophytina







































種子植物亜門
Spermatophytina
裸子植物下門
Gymnospermae
ソテツ綱
Cycadopsida
ソテツ目
Cycadales
イチョウ綱
Ginkgoopsida
イチョウ目
Ginkgoales
マツ綱
Pinopsida
マツ目
Pinales
ナンヨウスギ目
Araucariales
ヒノキ目
Cupressales
グネツム綱
Gnetopsida
グネツム目
Gnetales
マオウ目
Ephedrales
ウェルウィッチア目
Welwitschiales
被子植物下門
Angiospermae







































被子植物下門
Angiospermae







































被子植物下門
Angiospermae
モクレン綱
Magnoliopsida








































モクレン綱
Magnoliopsida








































モクレン綱
Magnoliopsida
所属不明[1]
incertae sedis
アンボレラ上目
Amborellanae
アンボレラ目
Amborellales
スイレン上目
Nymphaeanae
スイレン目
Nymphaeales
アウストロバイレヤ上目
Austrobaileyanae
アウストロバイレヤ目
Austrobaileyales
モクレン亜綱
Magnoliidae
所属不明[2]
incertae sedis
センリョウ目
Chloranthales
モクレン上目[3]
Magnolianae
モクレン目
Magnoliales
クスノキ目
Laurales
カネラ目
Canellales
コショウ目
Piperales
単子葉植物亜綱[4]
Monocotyledoneae
ユリ上目
Lilianae
ショウブ目
Acorales
オモダカ目
Alismatales
サクライソウ目
Petrosaviales
ヤマノイモ目
Dioscoreales
タコノキ目
Pandanales
ユリ目
Liliales
キジカクシ目
Asparagales
ヤシ目
Arecales
イネ目
Poales
ツユクサ目
Commelinales
ショウガ目
Zingiberales
所属不明[5]
incertae sedis
マツモ上目
Ceratophyllanae
マツモ目
Ceratophyllales
真正双子葉植物亜綱[6]
Eudicotyledoneae





































真正双子葉植物亜綱[6]
Eudicotyledoneae
キンポウゲ上目
Ranunculanae
キンポウゲ目
Ranunculales
ヤマモガシ上目
Proteanae
ヤマモガシ目
Proteales
ヤマグルマ上目
Trochodendranae
ヤマグルマ目
Trochodendrales
ツゲ上目
Buxanae
ツゲ目
Buxales
ミロタムヌス上目
Myrothamnanae
グンネラ目
Gunnerales
ビワモドキ上目
Dillenianae
ビワモドキ目
Dilleniales
ユキノシタ上目
Saxifraganae
ユキノシタ目
Saxifragales
バラ上目[7]
Rosanae
ブドウ目
Vitales
ハマビシ目
Zygophyllales
マメ目
Fabales
バラ目
Rosales
ウリ目
Cucurbitales
ブナ目
Fagales
ニシキギ目
Celastrales
キントラノオ目
Malpighiales
カタバミ目
Oxalidales
フウロソウ目
Geraniales
フトモモ目
Myrtales
クロッソソマ目
Crossosomatales
ピクラムニア目
Picramniales
ムクロジ目
Sapindales
フエルテア目
Huerteales
アブラナ目
Brassicales
アオイ目
Malvales
ベルベリドプシス上目
Berberidopsidanae
ベルベリドプシス目
Berberidopsidales
ビャクダン上目
Santalanae
ビャクダン目
Santalales
ナデシコ上目
Caryophyllanae
ナデシコ目
Caryophyllales
キク上目[8]
Asteranae
ミズキ目
Cornales
ツツジ目
Ericales
クロタキカズラ目
Icacinales
メッテニウサ目
Metteniusales
ガリア目
Garryales
リンドウ目
Gentianales
ムラサキ目
Boraginales
ウァーリア目
Vahliales
シソ目
Lamiales
ナス目
Solanales
モチノキ目
Aquifoliales
キク目
Asterales
エスカロニア目
Escalloniales
ブルニア目
Bruniales
セリ目
Apiales
マツムシソウ目
Dipsacales
パラクリフィア目
Paracryphiales


分類表更新:2018年09月(2020年08月改訂)


  1. ^ 基部被子植物(Basal angiosperms)[側系統群][APG IV (2016)]
  2. ^ 独立した系統(Independent lineage)[APG IV (2016)]
  3. ^ モクレン類(Magnoliids)[APG IV (2016)]
  4. ^ 単子葉類(Monocots)[APG IV (2016)]
  5. ^ 真正双子葉類の推定姉妹群(Probable sister of eudicots)[APG IV (2016)]
  6. ^ 真正双子葉類(Eudicots)[APG IV (2016)]
  7. ^ バラ類(Rosids)[APG IV (2016)]
  8. ^ キク類(Asterids)[APG IV (2016)]


維管束植物門(Phylum Tracheophyta)

ヒカゲノカズラ植物、シダ植物、種子植物(裸子植物 + 被子植物)の仲間です。維管束という水や栄養分を運ぶ組織を持ちます。

維管束を持つことでコケ植物より一般的に体が大型で、陸上における繁栄に寄与しています。3亜門から成ります。

姉妹群はゼニゴケ植物門、ツノゴケ植物門、マゴケ植物門のどれかはっきりしていません。

ヒカゲノカズラ植物、シダ植物、裸子植物、被子植物をそれぞれ門の階級とする分類体系もあります。当サイトでは[きまぐれ生物学][生きもの好きの語る自然誌]に倣い、維管束植物に門(Phylum)の階級を与え、ヒカゲノカズラ植物、シダ植物、種子植物に亜門の階級、裸子植物、被子植物に下門の階級を与えています。

ヒカゲノカズラ植物亜門(Subphylum Lycopodiophytina)

ヒカゲノカズラ植物の仲間です。広義のシダ植物に含まれますが、シダ植物亜門と単系統を成さないため、別の亜門として分類されています。

小葉植物とも呼ばれます。2綱から成ります。姉妹群は真葉植物(Euphyllophyta)(= シダ植物亜門 + 種子植物亜門)です。

ヒカゲノカズラ綱(Class Lycopodiopsida)

ヒカゲノカズラの仲間です。ヒカゲノカズラ目(Lycopodiales)のみから成ります。

ミズニラ綱(Class Isoetopsida)

ミズニラ、イワヒバの仲間です。2目から成ります。

シダ植物亜門(Subphylum Pteridophytina)

シダ植物の仲間です。ヒカゲノカズラ植物は含まれません。Polypodiophytina(直訳するとウラボシ亜門)とする見解もあります。

4綱から成ります。姉妹群は種子植物亜門(Spermatophytina)です。

花を咲かせません。胞子から前葉体(配偶体)を作り、その上で受精して植物体を作りますが、その際に水が必要であるため乾燥した場所では生息しづらいです。

トクサ綱(Class Equisetopsida)

トクサの仲間です。トクサ目(Equisetales)のみから成ります。

ハナヤスリ綱(Class Ophioglossopsida)

ハナヤスリ、マツバランの仲間です。マツバラン綱(Psilotopsida)とする見解もあります。2目から成ります。

リュウビンタイ綱(Class Marattiopsida)

リュウビンタイの仲間です。リュウビンタイ目(Marattiales)のみから成ります。

シダ綱(Class Pteridopsida)

シダ植物亜門最大の綱です。ウラボシ綱(Polypodiopsida)とする見解もあります。7目から成ります。

ゼンマイ、ヘゴ、ワラビなどが食用や園芸用に利用され、知名度が高いです。

種子植物亜門(Subphylum Spermatophytina)

花を咲かせ、種子を作る植物の仲間です。裸子植物下門と被子植物下門の2下門で構成されています。姉妹群はシダ植物亜門(Pteridophytina)です。

裸子植物下門(Infraphylum Gymnospermae)

種子(胚珠)がむき出しになっている種子植物のグループです。4つの綱から成ります。

伝統的に裸子植物の分類階級は門ですが、維管束植物門 - 種子植物亜門の下位分類であるため、当サイトでは下門(Infraphylum)階級としています。なお[Ruggiero et al. (2015)]では裸子植物上綱(Superclass Gymnospermae)としています(但し非正式)。

被子植物下門(Infraphylum Angiospermae)

種子(胚珠)が皮にくるまれて子房の中に収まっている種子植物のグループです。モクレン綱(Magnoliopsida)のみから成ります。

伝統的に被子植物の分類階級は門ですが、維管束植物門 - 種子植物亜門の下位分類であるため、当サイトでは下門(Infraphylum)階級としています。なお[Ruggiero et al. (2015)]では被子植物上綱(Superclass Angiospermae)としています(但し非正式)。


解説文更新:2018年09月12日

参考




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