目 Order |
亜目 Sub |
下目 Infra |
小目 Parv |
上科 Super |
科 Family |
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鯨偶蹄目 Cetartio |
核脚亜目(ラクダ亜目) Tylopoda |
ラクダ科 Camelidae |
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猪豚亜目(イノシシ亜目) Suina |
イノシシ科 Suidae |
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ペッカリー科 Tayassuidae |
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反芻亜目(ウシ亜目) Ruminantia |
マメジカ下目 Tragulina |
マメジカ科 Tragulidae |
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真反芻下目 Pecora |
シカ上科 Cervoidea |
ジャコウジカ科 Moschidae |
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シカ科 Cervidae |
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ウシ上科 Bovoidea |
ウシ科 Bovidae |
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キリン上科 Giraffoidea |
キリン科 Giraffidae |
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プロングホーン科 Antilocapridae |
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鯨河馬形亜目 (鯨凹歯亜目) Whippo (Cetanco |
カバ下目 Ancodonta |
カバ科 Hippopo |
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クジラ下目 Cetacea |
ヒゲクジラ小目 Mysticeti |
セミクジラ上科 Balaenoidea |
セミクジラ科 Balaenidae |
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ナガスクジラ上科 Balaeno |
コセミクジラ(ケトテリウム)科 Neobalaenidae |
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ナガスクジラ科 Balaeno |
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ハクジラ小目 Odonto |
マッコウクジラ上科 Physete |
マッコウクジラ科 Physeteridae |
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コマッコウ科 Kogiidae |
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アカボウクジラ上科 Ziphioidea |
アカボウクジラ科 Ziphiidae |
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インドカワイルカ上科 Platanis |
インドカワイルカ科 Platanistidae |
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†?ヨウスコウカワイルカ上科 Lipotoidea |
†?ヨウスコウカワイルカ科 Lipotidae |
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アマゾンカワイルカ上科 Inoidea |
アマゾンカワイルカ科 Iniidae |
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ラプラタカワイルカ科 Pontoporiidae |
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マイルカ上科 Delphinoidea |
マイルカ科 Delphinidae |
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ネズミイルカ科 Phocoenidae |
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イッカク科 Monodontidae |
ラクダ、イノシシ、ウシ、シカ、キリン、カバ、クジラ、イルカなどの仲間です。姉妹群はペガサス野獣類(Pegasoferae)(= 翼手目 + 奇蹄目 + 有鱗目 + 食肉目)とする説が有力です。
従来は偶蹄目(Artiodactyla)、クジラ目(Cetacea)と別々の目とされてきましたが、近年の系統解析よりクジラ目が偶蹄目の内部に入り込んでいることが明らかとなり、両者が統合され鯨偶蹄目となりました。
偶蹄目は側系統群なので分類群としては廃止されましたが、クジラ目は階級を下げて(亜目ないし下目)存続しています。当サイトでは下目(Infraorder)としています。
以下に内部分類を示します(小目まで)。
ラクダ亜目とも。ラクダ、リャマ、アルパカなどの仲間です。ラクダ科(Camelidae)のみから成ります。
鯨偶蹄目の亜目の中で最も初期に分岐したとされます。反芻しますが反芻亜目とは単系統を成しません。
北米原産ですが、現在では北米では絶滅し、西アジア、北アフリカ、南米で生息しています。
イノシシ亜目とも。イノシシ、ブタ、ペッカリーなどの仲間です。2科から成ります。
鯨偶蹄目の亜目の中で核脚亜目の次に分岐したとされます。反芻しません。
家畜として飼育されているブタ(Sus scrofa domesticus)はイノシシ科のイノシシ(S. scrofa)の亜種となります。
ウシ亜目とも。マメジカ、ウシ、シカ、ジャコウジカ、キリン、プロングホーンの仲間です。6科から成ります。
複数の胃を持ち、植物の反芻を行います。そのことが生存に有利に働いていると言われています。
マメジカの仲間です。マメジカ科(Tragulidae)のみから成ります。反芻亜目の中で最初に分岐したとされます。
ウシ、シカ、ジャコウジカ、キリン、プロングホーンの仲間です。
反芻亜目の内、マメジカ科以外の5科から成ります。
5科間の関係はやや不明瞭ですが、当サイトでは英語版Wikipediaの情報を参考に、3上科に分ける説を採用しています。
ジャコウジカ、シカ、トナカイ、ヘラジカなどの仲間です。2科から成ります。
シカ科の角はウシ科の角と異なり、毎年生え替わります。日本ではシカ科のニホンジカ(Cervus nippon)のみが自生しています。
ウシ、ヤギ、ヒツジ、ヌー、バイソン、ガゼルなどの仲間です。ウシ科(Bovidae)のみから成ります。
ウシ科の角はシカ科の角と異なり、角質で覆われており生え替わりません。
ウシ(Bos taurus または B. primigenius taurus)、ヤギ(Capra hircus または C. aegagrus hircus)、ヒツジ(Ovis aries)などが家畜として飼育されています。
キリン、オカピ、プロングホーンの仲間です。2科から成ります。
キリン科のキリン(Giraffa camelopardalis)とオカピ(Okapia johnstoni)、プロングホーン科のプロングホーン(Antilocapra americana)の3種のみが生息しています。
鯨凹歯亜目(Cetancodonta)とも。カバ、クジラ、イルカなどの仲間です。カバ下目およびクジラ下目より成ります。
カバ科とかつてのクジラ目が姉妹群との解析結果から作られたグループです。
カバの仲間です。カバ科(Hippopotamidae)のみから成ります。姉妹群はクジラ下目(Cetacea)です。反芻しません。
現在はカバ(Hippopotamus amphibius)とコビトカバ(Choeropsis liberiensis)が生存しています。
クジラ、イルカの仲間です。姉妹群はカバ下目(Ancodonta)です。
水中生活に特化しています。偶蹄類[側系統群]が草食動物なのに対し、クジラ下目は肉食動物となります。
かつてはクジラ目(Order Cetacea)とされてきましたが、偶蹄目(Order Artiodactyla)[側系統群・廃止]の内部分類であることが分かったため、階級を下げられることが多くなりました(当サイトでは下目(Infraorder)を採用)。
ヒゲクジラ小目(Mysticeti)とハクジラ小目(Odontoceti)の2小目から成ります。
歯を持たず、ひげ板と呼ばれるひげ状の器官を使ってオキアミなどの餌を濾し取って食べるクジラの仲間です。
かつては亜目階級でしたが、クジラ類の階級が下目に下がったため、小目(Parvorder)階級としています。
2上科3科から成ります(コククジラはナガスクジラ科に含めています)。
セミクジラ、ホッキョククジラなどの仲間です。コセミクジラは含みません。セミクジラ科(Balaenidae)のみから成ります。
コセミクジラ、ナガスクジラ、ザトウクジラ、コククジラなどの仲間です。2科から成ります。
コセミクジラは絶滅したとされるケトテリウム科(Cetotheriidae)の生き残りであることが判明したため、ケトテリウム科とされることもあります。
ナガスクジラ科に属するシロナガスクジラ(Balaenoptera musculus)は地球最大の動物(全長26m・体重190tとも)とされます。
歯を持つクジラやイルカの仲間です。
かつては亜目階級でしたが、クジラ類の階級が下目に下がったため、小目(Parvorder)階級としています。
6上科10科から成ります(但し†?ヨウスコウカワイルカ上科(Lipotoidea) = †?ヨウスコウカワイルカ科(Lipotidae)が絶滅してしまった場合は5上科9科)。内部分類は以下の説が有力です。
マッコウクジラ、コマッコウの仲間です。2科から成ります。
マッコウクジラ科に属するマッコウクジラ(Physeter macrocephalus)はハクジラ小目の中では最大種(全長16-18m、50tとも)です。
アカボウクジラの仲間です。アカボウクジラ科(Ziphiidae)のみから成ります。
インドカワイルカの仲間です。インドカワイルカ科(Platanistidae)のみから成ります。ガンジス川やインダス川の流域に生息しています。
†?ヨウスコウカワイルカ科(Lipotidae)の†?ヨウスコウカワイルカ(Lipotes vexillifer)のみから成ります。中国の揚子江(長江)に生息しています。
近年の開発などにより個体数を大幅に減らしており、絶滅の可能性が指摘されています。絶滅してしまった場合、科レベル(上科レベルでも)の単位で消滅してしまうことになります。
アマゾンカワイルカ、ラプラタカワイルカの仲間です。2科から成ります。
アマゾンカワイルカ科はアマゾン川流域、ラプラタカワイルカ科はラプラタ川の周辺に生息しています。
マイルカ、ハンドウイルカ、シャチ、ネズミイルカ、スナメリ、イッカク、シロイルカなどの仲間です。3科から成ります。
イルカと呼ばれる種の多くはこのグループに所属します。海に生息する種が多いです。