動物界(Animalia)

目レベルの分類(海綿動物門、刺胞動物門、冠輪動物、脱皮動物、後口動物以外)(Orders)


Kingdom
亜界
Subkingdom
下界
Infrakingdom
上門
Superphylum

Phylum

Class

Order
動物界[1]
Animalia
アメービディウム亜界
Amoebidiobiotina
アメービディウム門
Amoebidiozoa
イクチオスポレア綱
Ichthyosporea
デルモシスティディウム目
Dermocystida
イクチオフォヌス目
Ichthyophonida
コラロキトリウム綱
Corallochytrea
コラロキトリウム目
Corallochytrida
フィラステロゾア亜界
Filasterozoa
フィラステロゾエア門
Filasterozoea
フィラステレア綱
Filasterea
ミニステリア目
Ministeriida
コドシガ亜界
Codosigobiotina
襟鞭毛虫門
Choanozoa
襟鞭毛虫綱
Choanoflagellatea
クラスペディダ目
Craspedida
アカントエカ目
Acanthoecida
ファゴシテロゾア亜界[2]
Phagocytellozoa
平板動物門
Placozoa
平板動物綱
Tricoplacia
平板動物目
Tricoplaciformes
海綿動物亜界[2]
Spongiobiotina
海綿動物門
Porifera
ヒドラ亜界[2]
Hydrobiotina
刺胞動物門
Cnidaria
有櫛動物亜界[2]
Ctenoplanobiotina
有櫛動物門
Ctenophora
有触手綱[多系統群?]
Tentaculata
海萼櫛水母(カメンクラゲ)目
Thalassocalycida
兜水母(カブトクラゲ)目
Lobata
帯水母(オビクラゲ)目
Cestida
南兜水母(ミナミカブトクラゲ)目
Ganeshida
風船水母(フウセンクラゲ)目
Cydippida
扁櫛(クシヒラムシ)目
Platyctenida
Cryptolobiferida目
Cryptolobiferida
Cambojiida目
Cambojiida
無触手綱
Nuda
瓜水母(ウリクラゲ)目
Beroida
左右相称動物亜界[2]
Bilateria(Bilateralia)
前口動物下界
Protostomia
冠輪動物上門
Lophotrochozoa
脱皮動物上門
Ecdysozoa
所属不明
incertae sedis
毛顎動物門
Chaetognatha
現生矢虫綱
Sagittoidea
有膜筋目
Phragmophora
無膜筋目
Aphragmophora
後口動物下界
Deuterostomia
珍無腸動物門
Xenacoelomorpha
水腔動物上門
Ambulacraria
半索動物門
Hemichordata
棘皮動物門
Echinodermata
脊索動物門
Chordata
所属不明[2]
incertae sedis
一胚葉動物門
Monoblastozoa
所属不明
incertae sedis
所属不明
incertae sedis


分類表更新:2018年04月(2020年03月改訂)


  1. ^ ホロゾア(Holozoa) = 広義の動物界(Animalia sensu lato)
  2. ^ 後生動物(Metazoa) = 狭義の動物界(Animalia sensu stricto)


ホロゾア(Holozoa)
= 動物界(Kingdom Animalia)

一般的に動物といえば、運動能力と感覚を持つ多細胞生物とされ、後生動物(Metazoa)(当サイト分類表の薄茶色)の意味で使われることが多いです。

当サイトでは、さらに範囲を広げ、後生動物に近縁な単細胞生物(当サイト分類表の黄色)も動物界としています(ホロゾア(Holozoa))。姉妹群は菌界(Fungi)です。

当サイトでは、8亜界(後生動物に含めない3亜界と後生動物に含める5亜界)と所属亜界不明の1門を認めます。

後生動物に含まれる5亜界(+1門)間の系統関係は、諸説あり、現時点でははっきりしていません。

アメービディウム亜界(Subkingdom Amoebidiobiotina)
= アメービディウム門(Phylum Amoebidiozoa)

単細胞生物です。後生動物には含めません。魚類寄生性のグループで、アメービディウムの仲間です。

(フィラステロゾア亜界 + (コドシガ亜界 + 後生動物)) = フィロゾア(Filozoa)の姉妹群と推定されます。

なお、当グループは単系統を成さない可能性もあります。

フィラステロゾア亜界(Subkingdom Filasterozoa)
= フィラステロゾエア門(Phylum Filasterozoea)

単細胞生物です。後生動物には含めません。フィラステレアの仲間です。

(コドシガ亜界 + 後生動物) = アポイコゾア(Apoikozoa)の姉妹群とされます。

コドシガ亜界(Subkingdom Codosigobiotina)
= 襟鞭毛虫門(Phylum Choanozoa)

単細胞生物です。後生動物には含めません。襟鞭毛虫の仲間です。

後生動物の姉妹群とされます。後生動物はこのグループから進化したと推測されています。

なお、コアノゾア(Choanozoa)という用語は当サイトでは襟鞭毛虫綱(Choanoflagellatea)の意味で使っていますが、異なる意味で使われることもあるので注意が必要です。

ファゴシテロゾア亜界(Subkingdom Phagocytellozoa)
= 平板動物門(Phylum Placozoa)

多細胞生物です。後生動物に含めます。センモウヒラムシ(Trichoplax adhaerens)ただ一種のみからなります(すなわち単型)。

海綿動物亜界(Subkingdom Spongiobiotina)

多細胞生物です。後生動物に含めます。海綿の仲間です。

ヒドラ亜界(Subkingdom Hydrobiotina)

多細胞生物です。後生動物に含めます。サンゴ、イソギンチャク、クラゲなどの仲間です(クシクラゲは含めません)。

分類体系によっては、ミクソゾア(Myxozoa)を含める場合もあります(当サイトでも含めています)。

有櫛動物亜界(Subkingdom Ctenoplanobiotina)
= 有櫛動物門(Phylum Ctenophora)

多細胞生物です。後生動物に含めます。クシクラゲの仲間です。

伝統的な分類では、有触手綱(Class Tentaculata)、無触手綱(Class Nuda)と分けますが、特に有触手綱の単系統性が疑わしいため、全てクシヒラムシ綱(Class Ctenoplanatea)とする分類方法もあります(参考:きまぐれ生物学)

当サイトでは有触手綱に多系統群かも知れない注釈を付けて、2綱に分けています。

左右相称動物亜界(Subkingdom Bilateria)

Bilateraliaとも。多細胞生物です。後生動物に含めます。その名の通り、ほとんどのものが左右相称となっています。

例外は棘皮動物門(Echinodermata)ですが、幼生は左右相称で、他の左右相称動物と同じ亜界に所属することが分かっています。

この亜界のみ、複数の門(Phylum)から成り立っています(当サイトでは27門を認めます)。

前口動物下界(Infrakingdom Protostomia)

原口動物・先口動物・旧口動物とも。動物の発生初期に形成された原口がそのまま口になります(一部例外有り)。

冠輪動物上門(Lophotrochozoa)と脱皮動物上門(Ecdysozoa)の2上門に大別されます。但し毛顎動物門(Chaetognatha)は所属上門が不明です。

軟体動物門(Mollusca)や節足動物門(Arthropoda)など、有名な無脊椎動物が所属しています。

後口動物下界(Infrakingdom Deuterostomia)

新口動物とも。動物の発生初期に形成された原口が肛門となります(一部例外有り)。

一胚葉動物門(Phylum Monoblastozoa)

所属亜界が不明です。多細胞生物です。後生動物に含めます。サリネラ(Salinella salve)ただ一種のみからなります(すなわち単型)。

サリネラは1892年に発見されたきり、再発見されていないため、その存在が疑問視されています。


解説文更新:2019年07月02日(2019年09月25日改訂)

参考




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